近代においてプラスチックとは、もはや生活には欠かせない重要な素材としてその市場を拡大してきました。ウレタン(ポリウレタン・PU)は熱硬化性樹脂に属するプラスチック樹脂のひとつです。金型を使ってウレタン樹脂を流し込み、製品を作る方法を「ウレタンRIM成形」と呼びますが、実は非常にニッチな産業でもあります。
ウレタンというワードを耳にすると、きっと「スポンジやマットレス」のような柔らかい素材を思い浮かべる方が多いと思います。
実はウレタン、非常に自由度の高いプラスチック樹脂材料で、その柔らかさや硬さが自由にコントロールでき、曲げても折れない材質や、ハンマーで叩いても割れない強度の硬質ウレタンだったり、クッション材のような柔らかさでも反発力をコントロールしたり、ちょうどよい快適さの柔らかさにしたり、ゴムのような挙動を示す材質にも自在に使い分けることができるのが特徴です。
さらに金型費は大量生産向きのインジェクション成形にくらべ圧倒的に安価であることから、少ない量の生産にも対応ができることがメリットのひとつでもあります。